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【ベトナム通信 1】各地の少数民族が集まるマーケット~クラフトリンクバザー~

更新日:2018年11月25日


 

ベトナム通信とは・・・

ベトナム各地のイベントや生活情報などを不定期でお届けするブログ形式の通信。



 

先週の土曜日にハノイ市の民俗学博物館にて行われた「クラフトリンクバザー」。NPOクラフトリンクが一年に一度主催する、作り手と買い手がつながり、生産者である少数民族の暮らしや文化についての理解が深められる素敵なイベントです。



このイベントでは、作り手である少数民族の素晴らしい手仕事のデモンストレーションを見ることができたり、彼らと生でお話しできます。

ベトナム各地からクラフトリンクが支援する少数民族の生産者団体が一度に集まり、それぞれのブースで自慢の手仕事品を販売するのですが、街中のショップではもちろん、山岳地域に行ってもなかなか見つけることができない、素晴らしい商品が並びます。




バイヤーとしては本当はあまり教えたくないけど、、、このイベントのためにわざわざ日本や海外から買いつけに来るだけの価値はある!と断言できるほど、少数民族のクラフトが好きな人にとっては「お宝」だらけのたまらないイベントです。

※ただし開催日は1週間~2週間前に発表されるので、事前に予定組することは難しい。大体毎年10月~11月の土曜日です。

少数民族の手仕事品は年々手の込んだものが減っていっているのが事実。

モン族の85年ものの衣服を見つけ、ミシンがない時代に作ったすべて手縫いの仕様の細かさに心打たれて、「こんなに素晴らしい手仕事は今少なくなってるよね。」とモン族の少女にこぼすと、このような返事が返ってきました。

「これは私たちの曽祖母くらいの年代に作っていたもので、私たちの祖母や母たちは青い刺繍を施したものを衣服として身に着けるようになった。でも今はプリント柄でいろいろな柄を組み合わせるのが主流なの。時代によって、衣服は変わっていくものでしょ?」


彼女は決してそれを惜しいこととは思ってなく、むしろ技術の発展により、より軽くて扱いやすい衣服を身に着けられることを嬉々としているようでした。時代によって衣服はかわっていくもの。それが手によるものか機械によるものか、スタイルが違うだけで大事なのは「美しさ」を表現すること。それはどの民族にとっても根底にあるもので、勝手に感傷的になることはない!と言われた気がしました。


「上手に布を織れること」、「刺繍が美しくできること」、これが嫁入り前の女性にとって大事なことだと聞いたし、娘が嫁ぐ時には、母が1年以上をかけて一針一針衣服や布団の刺繍をする、ということは現代ではかなり少なくなってきているのだと思います。

そういった想いが込められているであろう、丁寧な織物や刺繍を見ると、愛おしくなって、そして売られている様が切なくて、他の誰かのとこへいくのなら、うちにおいで、と連れてきてしまうのです。。


気が遠くなるほど、細かくとても丁寧な刺繍が施された衣服。85年以上前のモン族のもの。


時代は変わっていくし、価値観も変わっていくものではあるけど、自分にとって、「美しい」と感じるのは、やはり誰かのためを想って丁寧に刺繍された手仕事のものだから、それを大事にすることは続けていきたいなと考えた1日なのでした。


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